寒すぎる日は
誰かの体温の記憶ばかりで
とても寂しい気持ちになったりする
寒いっていちいち理由をつけてくっついて
手を握ったりして
あの人のか自分のか もはや わからない
心臓の音が煩くて
吐息に交えた愛してるも
冷えきった手も
苦いキスも
全部全部寒い日だった
それぞれが冬だったわけで
私は夏に大切な思い出がほとんどない。
ひとつだけ、たった一つだけあるけれど
それは誰にも伝えるべきではない気がする
私だけの永遠にしておきたい。
なんてね。
眠たい中、懐かしい歌を聴きながら
雪が降るほど寒すぎるせいで
少しだけ感傷的になったりしてるだけだよ。
口ずさんだ歌が見えてしまうくらい
寒いんだもの。
あい かな
哀 とは 愛しい もの
だから、辛くは ないよ。ね。
なんてね。話半分に聞いてね。