今日はずっと私の中にいる、一人の大切な傷のお話。
前からしてるけどね。
私にとって一番苦しい曲
一番愛しかった色
あの人の匂いしかしない曲
彼の歌い方、吐息、伏せた目。
涙が出るほど美しかったこと、
私しか知らない彼は
この曲に刻まれている気がして
一人で歌うのには心苦しいのに
歌わずには居られないのね
そんな歌、だけど最近はとても好きなの。
別に彼にこの歌が似合うわけではなかったけれど。
でも、彼の歌うあの曲は夢だった。
一緒に居れば、本当の幸せまで辿り着ける気がしていたし、一緒にいることこそが幸せそのものであったから。
懐かしいなぁ。
思い返すとドキドキする
苦しくなる
好きだった
あの歌が好きだったなぁ。
それはもう、とても。
私の細胞になってしまったけど
この曲は今でもあの人が香る
一つの大切のお話。