髪を切っただけじゃ私は私のまんまだった。
存外世界は狭いのかもしれないし、命なんて実質三秒で消えるのに体感三億年だから嫌になるよね。
手首を切ったって私は私だし
あの日の私は今の私とは似ても似つかなくて細胞だって全部入れ替わっているのに
私であることに変わりはない
なんて残酷なんだろう
でもそれに少し救われてる自分がいたりしてね。
今日は決戦だ
一つを手放す代わりに
一つが舞い戻ってきた
舞い戻った愛しい一つのお話はまた今度するね
私の唯一無二のお話ね
僕のために死んで。とか言えちゃう
甘美な関係のお話ね
それは今日はまだいいのよ
行くと過呼吸になる恐ろしい戦場から脱して
私はまた新しい戦の場を見つけなきゃなんない
結局朝が隣で目を覚ます時間になってしまった
今日は沢山寝よう。
大丈夫、神様は私の見方だ。
だから、安心して眠ろう。