1mm.

わたしのこころの 真空パック

懺悔と独白と私への薬

ピアスの穴と同じだ

初めはきちんと世話をしていても怠惰で潰してしまう

だいたい私なんてそれくらいのものでしかない

 

ただ、息をするよりも無意識に

途方もなく長い間眺め続けたものもあった

 

見上げていると思っていた眩いものは

自身を見失いかけた時に私の熱を辿って、

自分の輪郭を思い返していたようだ。

それは私のただの憧憬でしかなかったはずで一方的に眺めていたはずが、

知らず知らずのうちに北極星になれていた。

 

その美しさや弱さに焦がれて見とれていた。

でもそれを求めたことはただの一度もなかった。

 

 

 

吐き戻しそうな痛みが続く夜に

叫び出したいほど脳が揺れる夜に

どうしても参ってしまって

このままベッドに沈んで、吸い込まれて

目覚めることすら忘れ去りたい、と

誰にも聞こえないほどの声でつぶやく。

 

そんな夜に贈られる歌。

言葉は呪いで音は魔法で

いつもそのまま歌に魅了されて

気づいたら深海に沈んだ鼓膜に

きちんと音が届く。

宇宙に浮かんだ肺に

やっと酸素が届く。

そして止まっていた心臓が

いつも通りの速さでのんびり鼓動する。

 

閉ざされた明日のカーテンを少しだけ捲ってくれるようなさり気ない感覚

 

これでまた私は明日も息をさせられる

 

私にとってはもう執着もなければ

必要も無いものだけど

余熱で暖を取れるだけの

ぬるい空気がまだ漂っている

 

何処にも嘘も本当もなくて

どちらも既に手を離しているのに

手が届く距離からは出ない

 

私は女なので、

月に一度どんなに傷つけても足りないくらい

自分が嫌いになるし

この72時間は

何も知らない

言葉すらも分からない

表情も何も見えない

声も出ない

救いもない

自責、自傷、自爆の無限ループで

何度も自殺を繰り返す

 

そうして死んだ私を私が踏み付ける夢を見る

 

そんな私は

熱を辿った先で

私の輪郭を拾って待っててくれる

私のことを一切愛していない

私の存在をその存在で肯定してくれる

そんなぬるい空気に救われていたんだ

 

今日はいつもより沢山人を傷つけた

たくさんの人を心で殺して

たくさんの人の心を潰して

それを絞って掻き集めて飲みほした。

 

だからきっと、今日で全ての人に嫌われて

全ての人が離れた。

 

5日後に新たに愛されるために

愛するために

 

本当は私も私を嫌っていいんだよ。

いつも、私を嫌う私を嫌いになって

苦しんでしまう私への

精一杯の労いを込めて

 

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