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わたしのこころの 真空パック

形のないもの

形を成さないものの輪郭は、形は、どんなものなのだろう。

あの日の言葉の色は、真冬の朝日の形は、いつかの後悔の温度は、君の心の姿は。

握った手を握り返してくれなくなる日を思って少し下に引かれる心は今、どんな顔をして私を見ているのだろう。

甘えるだけの私はもう辞めたいのだ。

甘えるだけ甘えて、受け入れてくれることこそが本当の愛だと思っていた私はもうずっと前に消え去ったはずなのに。

本当の愛なんてものを語るにはまだまだ私は子供すぎるけれど、少なくとも全体重を支えて貰うことでは無いのだ。

歩み寄って同じ未来を向き、同じ温度でいることだけが今私に持てる最大の愛だ。

なんだかんだ、不安になったり悲しくなったりすることもあるけれど、私はもう少しだけ諦めている。自分の恋愛とはそういうものだと。もう、苦しいものとして受け入れるしかない。

一人で泣いて、一人で心が落ち着くのを待って、大切なものに傷がつかないように丁寧にお世話をして、育てていかなくてはならないのだ。

 

2021年、私は少しでも大人になれるのだろうか。

いや、なるより他は無いのだ。

少なくともあと少しは君と笑っていたいから。

なるより他に、この日々を枯らさぬ道はないのだ。

これは戒めなのだ。

未来の私がどうか、大切なものを忘れないように。

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